20年後には、約3人に1人が65歳以上になると予想されています。人口の高齢化が進むに従い、高齢者を支援する体制は整備されてきましたが、高齢の方々も自らができることは準備をし、考えておくことが求められていると感じています。後見制度をはじめとして、相続や遺言等についてもご理解を深めていただき、皆様が充実した生活を送るために、お役に立てればうれしく思います。
ある高齢の一人暮らしの女性の後見人になったときでした。その女性は孤独の中に生きたためでしょうか、人と触れ合うことを避け、常に孤立して生活していました。そこで、人と関わることが必要と思い、施設入所の選定に際し、活気があって明るい職員の多い施設を選びました。そこでの生活が始まると、最初は職員の声掛けにも無関心でしたが、次第に打ち解けて見違えるように元気になり、穏やかな笑顔を見せるようになりました。その時に、人とふれあい、支えあうことがいかに大切か実感しました。
支援が必要にもかかわらず支援の受け方を知らずに孤立した生活をしている方々もお見かけします。また、高齢者をターゲットにした犯罪や消費者被害も増えています。皆様が幸せに暮らせるようになるため、法が支援します。お困りごとやお悩みごとがあれば、まずはお気軽にご相談下さい。